1924年に営業開始し、1940年に公営の旧大阪市バス*1に併合されるまで16年間にわたって市内の足を支えた民営の旧大阪バス(大阪乗合自動車)。
全廃から80年余、その旧大阪バスの営業所跡地を全10回程度で順次紹介する新企画! かなりディープなネタではありますが、長年傍系扱いが続いて歴史に埋もれてしまうのが惜しい事業者なだけに今回はなるべくわかりやすく紹介できればと。
記念すべき初回は実際の紹介に先立ち、どのような営業所があったかを簡単に…
1940年の事業廃止時点で存続していた営業所はそのまま旧市バスに継承されているので、大阪市交通局史をご覧になられた方にはご存じの方もいらっしゃいますが以下の6営業所。
小橋*2・市岡・阿倍野・梅田・福島・布施 (開設年が古い順番に記載)
また、事業廃止時点では建設中で未完のまま旧市バスに引き継がれたのが1営業所。
田辺 (併合後に旧市バスの営業所として開設)
ここまで7営業所。それ以外に併合前に廃止された各営業所が以下の通り。
天満・八尾・(旧)布施 (廃止年が古い順番に記載)
事業拡大の過程で八尾が地盤の民営バス事業者*3を合併した都合、2023年現在の大阪市域に加えて布施や八尾周辺にも路線を抱えていたのも旧大阪バスの大きな特徴。
ほか、営業所ではありませんが転回施設として土地保有をしていたのが
田辺用地*4
この田辺用地も新旧2ヶ所存在しているため、ここまで営業所+αで紹介したのは全部で12ヶ所に。
こう羅列してみると伊達に東京・青バス*5と並んで2大民営事業者と扱われていただけありますね…
次回(初回は夏ごろ予定)から1ヶ所ずつ営業所跡の今を紹介していきますので、少し長期企画になるかとは思いますがお楽しみに!