City Bus Lovers・玄琢特六企画 附属ブログ

City Bus Lovers・玄琢特六企画 附属ブログ。濃い乗り物(バス)ネタを狭く深く。

メトログループ2018-2025中期経営計画(2023改訂版)を深堀りする

サイト内のトピックでも取り扱ったメトログループの2018-2025中期経営計画(2023年改訂版)。

発表自体は7月後半ということですでに2ヶ月ほどが経っていますが、ここは注目したいところ、気になるところをいくつかピックアップしてみたのでちょいと羅列…

・EDSS(ドライバー異常時対応システム)搭載車の増車
2022年度末までに一般路線向けにEDSS搭載車を導入した車両が確か70両だったはずなので、2025年度目標278両となるとこれからの3年で208両を新製。2025年度までに174両の電気バスを予定しているため、(計算が合っていれば)残りの34両が旧来のディーゼル車になるでしょうか。

今回の中計でディーゼル車の新規導入打ち切りを事実上表明していることから、万博開催を逆算するとディーゼルバスの新車は2023年度が最後になりそう?

 

・電気バスの導入・万博ラッピングバスの運行
先ほどのEDSS欄でも触れたとおり、2025年度までに174両の電気バスを導入予定。万博ラッピングバスも同じ174両で、電気バス全車に万博のラッピングを行う計算に。

個人的には既存の車両にも万博広告を展開してほしいところですが、諸々の事情もあってこれはどうも難しそうな模様。

 

・メトロ~シティバス乗継拠点の乗継ハブ整備
理念先行な項目な感が避けられず、2025年度に15ヶ所の整備目標と言われたもちょっとピンと来ないです… 既存の施設だと出戸バスターミナルみたいなイメージでしょうか? 2年前に出戸で登場したフードトラックも採算取れずすでに撤退済みなだけに、実現性が乏しそうな気が。

 

・サイネージ付きバス停の設置
後日サイトのトピックで紹介予定のサイネージ付きバス停。 バス停もメトロ主導で整備を… という意気込みのようですが、接近情報はすでにシティバス側が整備したQRコードで対応済み。標柱そのものも高コスト、費用対効果も薄そうであることを考えると300基も整備する必要性はないかと。

公営時代にバス経営を一度失敗させたメトロがいかにも考えそうな整備計画ですが、大阪駅前バスターミナルとなんばバスターミナル、あとは歩行者が特に多い都心部のバス停以外はシティバスのi・ma・doコードで…(1990年代みたいに標柱だけでしか接近情報が見れない時代ではもうない)

 

あと、メトロ案件にはなりますが森ノ宮周辺の整備はいい意味でちょっと気になるところです。

中期経営計画期間もあと2年。ポスト万博、2030年代を見据えた次の動きもそろそろ…?