City Bus Lovers・玄琢特六企画 附属ブログ

City Bus Lovers・玄琢特六企画 附属ブログ。濃い乗り物(バス)ネタを狭く深く。

内部補助の限界の末か

新型コロナ流行で中堅・大手格のバス事業者が行っていた既存の収益モデル*1が崩壊したことも大きく影響していますが、内容が内容だけに発表直後からものすごく波紋を呼んでいる長電バスの施策。

長野市内路線バスの「日曜日運休」について(1/21~)(長電バス)

ざっくり説明すると「独立運営の不採算路線の運行を日曜日だけ全部取りやめる」という内容。

長野・北信地方の交通事情には明るくないので経営的な方向性で話すと、昨今よく話題によく上がる人材どうこう以前に、採算が取れるラインまで大胆な路線の整理・再編に踏み込んだ方が… という感じもします。

1980年代からの早い段階で斜陽を迎えた各地の路線バス事業がここまで何とか継続できたのも、様々な経費の適正化も踏まえた労使双方の努力があったことは間違いありません。

ただ、行政側も無尽蔵にお金は出せないうえ、絶対に起きてほしくはありませんが「新・新型コロナ」のような社会生活が崩壊する新興感染症の再発生もゼロとは言い切れない以上、新型コロナ前と同じようには… という訳には行かないように思えます。

事情は少々異なるとはいえ、銀行業でよく見られる大規模な事業者統合・再編を行わないと持たないかもしれません。
(現行法でも強制力が過ぎる陸上交通事業調整法はさすがに使いづらいかな…?)

*1:採算が見込める高速バス事業で採算性の低い路線バス事業を支える構造